スカインズ・ゲート

こんにちは!

こないだの土曜日、おばあちゃんの7回忌があって、その日は工場も臨時休業にさせていただきました。

もう7年も経ったのか~っていう気持ちと、まだ7年しか経ってないのか~っていう気持ちがあって、これ足して2で割ったらちゃんと普通に7年過ごした気持ちになるな~っておもいました(そうですか)

 

 

で、その7回忌に親戚一同が集まって、淡路島に旅行に行ったんですよ。

この旅行、みんな揃うなんて本当になかなかないので、すっごく楽しかったんですけど、一個めちゃくちゃ思い出に残った出来事があって。

 

 

 

ぼくは旅行の一番の醍醐味は、朝ごはんのバイキングなんですよ。

自分でホテルを探すときも、そこが朝ごはんビュッフェにどれだけ力をいれているかで決めます。

 

 

この日宿泊したホテルも朝ごはんがバイキングで、二日酔いでめちゃしんどかったのにもかかわらず、体内に残ったアルコールを振り絞って(?)会場に行きまして。

嬉しそうにトレイにお皿を載せて、料理が載っている机をグルグル回るわけですわね。

 

 

そのときに、ふとドリンクバーをみたら、おじいちゃんが飲み物を入れようとしているのが見えて、画面を見たら、どうやら野菜ジュースが飲みたそうな感じなんですね。

このドリンクバーの機械は、上側にタッチパネルで飲み物の種類を選ぶディスプレイがあって、んでその下に注ぐ用の物理ボタンが別であるんですよ。

 

※イメージ

 

 

おじいちゃん、この物理ボタンが見えてないのか、なかなか野菜ジュースが出てこなくて、ディスプレイのドリンク選択画面を行ったり来たりしてるわけ。

 

普段のぼくなら、こんな場面でもフルシカトしてじぶんの朝ごはんに夢中になるところなんですが、この日のぼくはひと味違いましてね・・(ごはんだけに)

 

 

((こんなとき、カズヤくん(※過去記事参照)ならきっと助けるよな・・・))

((ここで勇気を出したら、きっとおばあちゃんも天国から見て喜んでくれるはずや・・・!!))

 

と思って、そのおじいちゃんのところに行って、

 

「あの、ここのボタン押したらジュース出ますよ!」

 

って言ったんです!ぼくってば偉すぎッ!!!

 

 

そしたらそのおじい、

 

そんなん知っとる!!ワシはまだ選んどるんジャ!!

 

 

って言ってきたんですよ!

 

 

 

 

 

いや嘘つけお前!!!!!

最初からずっと野菜ジュース一択やったやろがい!!!!!!!!

 

 

 

ひとが優しさで言ってやってんのに!!!!!!!

 

 

 

お前みたいなやつが健康気にして野菜ジュース飲むな!!!!!!!

 

 

 

 

 

健康気にする暇あったら今すぐ外でてェ!!!

 

 

 

 

淡路島のきれいな景色見てェ!

 

 

 

 

 

そのひねくれた心を矯正してこい!!!!!

 

 

 

 

 

このねじりパン野郎!!!!!!

 

(朝ごはんだけに)

 

 

 

 

 

と思うだけでなにも言えないぼく。。

 

よかれとおもった善意をスカされたのがめちゃくちゃ恥ずかしくなって、

「ソ、ソウデスカ、、スミマセン、、、」

って言って、スッカスカのトレイにスッカスカのお皿載せて、自分の席でしょんぼりとサラダだけ食べたんですけど、マッッジでこれどう考えても、そんな言い方なくないですか?????

(何回スカって言うねん)

 

 

仮に注ぎ方がわかってて、本当にジュースを選んでただけだとしても、

『そうなんや~ありがとう!』

くらい言ってくれてもいいですよね。

 

 

 

 

まあけどこれ、ただぼくが偏屈ジジイにスカされただけな話かと思うじゃないですか。

 

違うんです!!

 

この1件のせいで、ぼくはもうこの先、お年寄りを助けられなくなるんですよ。

こんなもん、人見知りにはキツすぎる仕打ちだし、普通にトラウマ案件。

 

だから今後もしかしたら、ぼくは満員電車でお年寄りに席を譲らないかもしれないし、目の前でおばあちゃんが倒れてもスルーしてしまうかもしれません。

けどこれはぼくのせいじゃなくて、この野菜ジュースジジイのせいなんですよね。

いまZ世代のマナーがどうだとか、若い奴らの民度が低いとか、トーヨコキッズがどうだとか言いますけど、このトーヨコキッズたちも、前はこの日のぼくのようなスカされキッズだったのかもしれません。

 

 

バタフライ・エフェクトっていう言葉があってですね、ブラジルにいる小さな蝶の羽ばたきが、アメリカの竜巻になるかもしれないっていう、「小さな出来事が将来的に大きな変化をもたらす」っていう意味なんですね。

 

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そう思ったらこの””野菜ジジイ・エフェクト””、想像できないくらいヤバいですよ。

野菜ジジイにスカされたぼくが、お年寄りを助けなくなり、なんなら子供ですら助けなくなり、いつかやってくる未来で、目の前で道に飛び出した子供の命を救えないかもしれない。

その救われたはずの子供は、生きていれば将来、世界を変えるような大発明をして、たくさんの命を救える人間だったかもしれない。

 

 

 

だとしたら野菜ジジイ!偉いことしてくれたもんやで!!!!!

 

 

 

 

 

だからぼく、今からタイムリープして、あのときのぼくに一言伝えてきます。

「あのおじいさんはジュースを選ぶのに時間がかかってるだけだよ」って。

 

そうしたら、未来が変わるかもしれないからさ。

 

”今”のぼくはいなくなるけど、もし成功したら、、、そのときは、、、

あのジジイも笑ってくれるかもな、、へへ、、

 

えっ?偏屈ジジイなんてどうでもいいだろって?

バカお前、ホテルの朝食ビュッフェを食うやつに、悪いやつはいねーんだよ(笑)

 

 

 

 

エル・プサイ・コングルゥ。

 

じゃあ、また。

 

 

 

(来春、全国の劇場にて公開予定)

 

 

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