こんにちは!引き続き自動車保険について解説していきますね!
前回に比べるとちょっとややこしくなってきますが、どうしようもないので許してください。
ぼくも正直言うと、ちょっと危うくなってきています笑
でも大丈夫!気楽にゆっくり見ていきましょう!!
まだ①を読んでない方はこちらからどうぞ
人身傷害保険
というわけで今回は人身傷害保険について勉強していきましょう。
保険の3要素、1⃣からだ 2⃣もの 3⃣賠償の中でわけると、1⃣の「からだ」になります。
自分のからだの保険なので、3⃣の賠償は含まれません。
今までの対人・対物の2つは相手方、いわば他人に向けてのものでしたが、この人身傷害保険は自分側、更にいうと自分だけでなく、同乗者の怪我も補填する内容になっています。
障害保険というと、怪我の治療費だけかな?と思うかもしれませんが、精神的な損害や、働けなくなってしまったときの収入、亡くなってしまった場合のその先で得られたであろう所得まで補填してくれます。
ちなみに””同乗者の怪我も””と書いていますが、ざっくり「自分と、自分と同じ車に乗っていた家族」を守る保険だと思ってください。
同じ車に乗っていたそれ以外の方は、基本的に前回説明した対人賠償保険から支払われます。
さて、この保険は自分のからだのための保険ですが、相手がいる事故にも役立ちます。
例えば大きな事故をしてしまって、そのときの治療費や収入の減少分で自分側に5000万円の損害を被ったとしますよね。
一刻もはやく5000万円を受け取って治療費や生活費に当てたいところですが、この事故が相手と自分どちらにも過失があって、その過失の割合で揉めてしまって、なかなか金額が支払われない、という状況になってしまったとします。困りましたね。
でも安心してください。
この人身傷害保険は、一旦5000万円の保険金をポーン!と支払ってくれて、そのあと過失割合が正式に決まったら、相手側から残りの分を代わりに請求してくれるのです。
いや~安心しましたね。どうなることかと思いました。
ところで、この人身傷害保険も、対人対物みたいに無制限で入ったほうがいいのかな?
そんな疑問が浮かびますが、答えはNOで、下の表を見ていただくと年齢や扶養家族の有無で、だいたいの損害額がわかるようになっています。
まああくまでも参考までですが、この表を基準に金額を設定してもらえればと思います。
高く設定しすぎても、その金額が絶対もらえるわけではないので、ちょうどいい金額を設定すると無駄がなくっていい感じです。
(最終的な補填金額は保険会社が決めます)
生命保険に入られている方はそちらからも出る場合があるので、それも含めて考えてもらうのがおすすめです。
ちなみに、大体8割位の方が5000万円までで入っておられるようです。
ん?死亡時はまあいいとして、表の右側、重度後遺障害の金額が倍くらいあるけど?????これは何?どうしたらいいの???って声が聞こえてきますね(幻聴)
この重度後遺障害というのは、その名の通り重度な後遺障害を負ってしまった場合で、介護や高度な治療によって、死亡時より損害額が大きくなることがあります。
じゃあ5000万じゃ足りないじゃん😡ってね。思いますよね。
でもご安心ください!
重度後遺障害で介護が必要になってしまった場合は、たとえ設定金額が3000万だろうが5000万だろうが、保険金は無制限として支払われます。
(東京海上日動は設定金額の2倍まで)
自動車事故特約
さて、次は特約についてです。この人身傷害保険には、追加でお金を払うことで自動車事故特約、という特約をつけることができます。
これは有料オプションみたいなもので、まあいわば追加の課金アイテムだとおもってください。
この自動車事故特約をつけるとどうなるか、下の表を見てみましょう。
この特約をつけると、自分の車を運転中の事故でなくても、怪我や死亡時にお金が受けとれるようになります。
簡単に言うと、人身傷害の対象範囲を拡大する感じですね。
例えば、自分がママチャリに乗っていて、自動車との交通事故にあったとき。
まあこの場合は基本的には相手の保険から支払われるんですが、ひき逃げされた場合や、もし相手が任意保険に入っていなくて、支払い能力がなかった場合、(自賠責で支払われる分を除いて)そのお金が受け取れる保証はありません。
ちなみに自動車保険に入っていない車は、世の中に走っているうちの10%、10台に1台くらい、と言われています。
どうでしょう、意外と多いと思いませんか?
あとは、他の車(友人の車など)に搭乗中の自損事故。
人身傷害保険は契約している車で起きた事故しかみてくれないので、もしこの特約に入っていなければ、自分や家族の怪我に保険金が支払われません。
(※この場合はまた後ほどご紹介する、他車運転特約と保証がかぶる場合があります)
とまあ一例ではありますが、この2つのケースではこの特約が役に立ちます。
注意したいのが、この特約は対象の範囲が自分だけでなく、家族(配偶者と同居の親族と未婚の子)まで有効である。というところです。
つまり、家族で誰か1人でもこの特約をつけておけば、その家族全員が適応される、いわば全体バフのような特約なのです。
なのでもし、この特約をつけておこうかな~って思われたなら、すでに家族内でだれかがこの特約を契約していないか、まず確認しておきましょう!無駄になっちゃうのでね。
わかりやすく言うと、””仲間全体に攻撃力UP””というスキル持ちは、パーティに1人だけでいいっていうことです(ちがうか?)
あと、あくまで自動車事故に限ります。自分がチャリで、相手もチャリ、とかの場合はこの特約の対象外なのでご注意ください!
入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約
この特約は人身傷害保険の自動セット特約なので、追加料金はかかりません。頼んでなくても勝手についてきます。
なげ~~~~名前!!ですがまあ簡単に入院時の+α特典だと思ってください。
どんな内容かといいますと、まずは怪我で入院する際にかかる思わぬ出費を負担してくれます。
たとえば、入院している間のペットのお世話にかかるお金。これも対象です。
僕もムチャンコかわいい猫を買っていて、ペットホテルに預けたことがあるんですが、1泊2500円くらいかかるんですよね。
かわいい猫のためなら、1日2500円くらい払えらあッ!ってまあ思いますけども、保険でもらえるならそれに越したことはありません。
他にも赤ちゃんがいるご家庭はベビーシッター、介護が必要な方がいるご家庭はホームヘルパーなどが必要な場合、この特約で入院中は1日、各2万円まで負担してくれるので、余計な心配をせずにすみます。
あとは入院時、どう考えても個室がよくないですか??
大部屋だと、同室の知らない人のいびきだったり生活音が気になること、絶対ありますよね。僕なんて絶対ムリです。ノイキャン付きのイヤホン必須。
でも大丈夫!この特約では個室への変更にかかるお金を補填してくれるので、ストレスを抱えずにゆっくり治療に専念できます。
お見舞いに来てくれる方にも気を使わなくてすみますね。まあ病院の個室が空いてなかったらどうしようもないけども、、、
更にこの特約は、退院したあとも安心。
もし事故で体に障害が残ってしまったとき、リハビリ費用や家のバリアフリー化や福祉車両の購入費用も補填されます。
福祉車両の購入に関するご相談はぜひ当店へ…(ちゃっかり宣伝)
そんなとっても安心な特約が自動セットな人身傷害保険。
対人・対物と同じくらい大切なので、ぜひ一度ご自身の保険契約を見直してみてください!
ちなみに、三井住友海上の人身傷害保険には他にも、掛け金を少し増やして、もっと手厚く保険金を受け取れるようにできる、障害一時金特約・搭乗者障害特約などがあります。
ここでの説明は省きますが、必要に応じて検討してみてください。
というわけで、な~んもわからん人向けの自動車保険講座②、いかがでしたでしょうか。
すこし難しかったかもですね、、、わからないことがあればご相談いただければ、僕も一緒にうーんうーんって言って考えます笑
今回一番覚えてほしいのは、
人身傷害は自分と家族のための保険、金額はよく考えて決める
です。
次回はこれまた大事な車両保険についてです。引き続きよろしくお願いします!
終わり。