こんにちは!
今回は珍しく、””自動車保険””について真面目な記事を書いてみようかと思います。
というのも、自動車保険ってめちゃくちゃ大事だし、毎年まあまあな金額を払っているのに、実際あんまりよくしらない人が多いと思うんですけど、どうでしょうか?
実は僕もその「あんまりよくしらない人」のうちの1人でして、一応資格は持っているんですが、これまでなんとなく苦手意識で避けてきていたんです。
で、もう資格を取ったときの勉強内容もすっかり抜け落ちて、さすがにこのままではヤバいな…って思ったので、1から勉強しなおすことにしました。
勉強ついでに、ブログに記事としてアップしたら一石二鳥じゃん!!ってことで、ここでアウトプットしていこうと思った次第です。
というわけでシリーズ化する予定の第1回、よかったらぼくと一緒に自動車保険について学んでいきましょう!
なお、2021年度の三井住友海上のパンフレットをもとに作成していますので、読んでいただいている今現在の保証内容や、他社の保険とは違う部分もあるかと思います。
ご了承下さい。
まず、大きく「保険」というそのものについてお話しします!
保険について
保険には大きくジャンルがありまして、
1⃣ からだ
2⃣ もの
3⃣ 賠償
の3つにわけることができます。
まず1⃣の””からだ””
これは生命保険やがん保険など、病気、怪我をしたときや万が一亡くなってしまったときに、その分の治療費やお葬式の代金など、損失を補填するものです。
そして2⃣の””もの””
誰かの大切なものや、価値のあるものを壊してしまったり、盗難にあってしまったときの補填などですね。
また、自分の家などに掛ける火災保険などもこれに分類されます。
最後の3⃣ ””賠償””
これは迷惑をかけてしまったりしたときに、すいませんって言って弁償するイメージってあると思うんですが、それに該当します。
例えば工事現場で作業中に資材を落としてしまって歩行者にぶつけてしまったとか、飲食店で食中毒を出してしまったとか、そういったときの賠償責任を補填するものです。
で、これからお話する自動車保険はどれに属するのかといいますと、なんと、1⃣、2⃣、3⃣の全てに当てはまる、とてもスーパーつよつよな保険なのです。
これだけの分類をすべて賄う保険は、自動車保険以外にありません!(多分)(いや自信ないんかい)
というわけで、そんな素晴らしい保険である自動車保険、ここからちょっと詳しく説明します。
そうそう!言い忘れるところでした。自動車保険は、車ごとに入る必要性があります。
2台持ってるけど2台とも自分の車だから、保険は1つでいいよね、とはなりません。
必ず車1台につき、1契約が必要となりますので、ご注意ください!!
自賠責と任意保険
まずは最初に知っておいてほしいとこで、教習所でも習ったかと思いますが、自動車の保険には、車に乗る人は絶対入らないといけない自賠責保険。
もうひとつは強制ではない、今回紹介する任意保険の2種類があります。
自賠責保険は車検のときに必ず更新をするので、車検切れで乗らない限り全員が入っていて、人身事故の場合には必ず補填されるようになっています。
費用も安いですが、その代わり、1⃣の”からだ”のみにしか適応されず(しかも対象は他人のみ)、更に補填金額は正直言って全然十分ではないため、事故をしたときにこれを当てにすることはまあないと思ってください。
任意保険は、自賠責では圧倒的に足りない部分を補う大事なもので、任意とはいうものの、基本的に絶対入るべき保険なので、これからじっくり説明します!!
※これから任意保険のことを、自動車保険といいます
対人賠償保険
まずは自動車保険の中の、更に1⃣のからだの部分、対人賠償保険です。名前に人(からだ)&賠償が入っているので、3⃣の要素も含んでいます。
「対」「人」と書きまして、自分ではなく、相手のからだへの補填になります。主に他人への賠償だと思ってください。
そう言うと事故の相手を対象にしているイメージですが、自分の車に乗っていた知人や友人(家族ではない人)にも適応されます。
なんにせよ、自動車保険の一番大事な部分と言っても過言ではないかもしれません。
簡単に言うと、交通事故を起こしてしまって相手の方を怪我させてしまった、死亡させてしまった場合に、保険会社が代わりに賠償金を支払ってくれるものです。
自賠責保険でも支払われますが、死亡時で最大3000万円までしか出ないので、それだけでは賄えないことがあります。
その金額を越えた分を上乗せして補填するのが、この対人賠償保険です。
人の命に値段はつけられませんが、その人が生涯稼ぐはずだったであろうお金は支払う必要があります。
例えば開業医のお医者さんの死亡事故で5億円、未来のある小学生の後遺障害で3.7億とか、そういった判決が実際に過去に出ていますので、そう思ったら自賠責の3000万円じゃあ全然足りませんよね。
任意保険に入っていなかったら、オーバーした分は自分で払わないといけません。
なので対人賠償保険は絶対、「無制限」での加入をおすすめします。
対物賠償保険
次に2⃣の””もの””、対物賠償保険です。名前にもの&賠償が入っているので、3⃣の要素も含んでいます。
これも「対」「物」ということで、自分のものではなく、相手のものに対する保険です。
事故で相手の車はもちろん、車以外でも電柱やガードレール、お店、、、などなど、そういったものを壊してしまったときに使います。
踏切を壊してしまって、電車を止めてしまったりした場合もこの保険から補填することができます。
過去の判例では、トラックの積荷で2億円、踏切事故で1億円などの賠償があるので、こちらも「無制限」をおすすめします。
とは言え、そんな何億っていう判決は滅多にないんだから、こっちは5000万円もあれば十分じゃない?だって5000万円って一軒家が普通に買えるじゃん!
なんて思う方もおられるかもしれません。
こんなにも「無制限」をおすすめするのは、万が一のとき以外にも理由がありまして、なんと「無制限」と「5000万円」の保険料、ほぼ変わらないんです。
その差額、対人で60円、対物で30円となってます。お得すぎワロタ。
合わせても80円しか変わらないんだったら、無制限で安心を買うほうが絶対いいと思いませんか???
対物超過修理費用特約(漢字多!)
対物賠償保険には、対物超過修理費用特約、という特約(オプション)が自動で(頼んでなくても)ついてきます。
これは何かというと、車の修理費用というのは、法律上は時価額ベースで判断されるんですね。
時価っていうのは、名前の通り、そのとき(今)の価値。
賠償するときは、時価額以上の金額は払わなくてもいいですよっていう法律があります。
対物が無制限だろうが関係ありません。払わなくていいのです。
で、例えば僕が数年前に100万円で買った車が、乗り続けているとだんだん価値が下がってくるので、時価額が60万円くらいになったとします。
その車が事故にあいました、その修理代が100万円です。っていう場合。
もし自分に一切非がないとしても、修理代を買ったときの値段で最大100万円、支払ってもらえるかと言われると、残念ながらそんなことはないのです。
その時の時価額で判断されるので、最大でも60万円までしかもらえないんですよ。だって法律で決まっているから。
ふざけんな!なんで俺は1ミリも悪くないのに60万しか出んのじゃ!超えた分の修理代も払わんかい!!!
と、まあ僕は思いますよね。100万払うまで許さない!裁判したろかい!!オラ!!!
そんなときにこの特約が活躍します。
法律では時価額以上の補填をする必要はないとされていますが、それではトラブルが解決しないことも多いため、
この対物超過修理費用特約で、残りの40万円も補填しましょう!っていうとってもありがた特約なのです。
ちなみに三井住友海上の場合は最大でも50万円となっていますので、そこはご注意いただければと思います。
そうそう、ちなみになんですが、この対人・対物保険には、示談交渉サービスがついています。
自分の代わりに保険会社が相手と交渉してくれるっていうものですね。
CMでもよく見るし、当たり前じゃんっていう感じのサービスですが、一応これも保険商品の一部ですよってことになってます。
はい、というわけで第1回自動車保険講座、いかがだったでしょうか。
今回とりあえず覚えてほしいのは、
対人・対物はとりあえず無制限でおk
です。
さて次回は自分のからだの補填をしてくれる、人身傷害保険についてです。絶対読んでね。
ではまた!