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プジョー206RC エンジン始動不良修理①

投稿日:2016年4月26日 更新日:

おはようございます!

前にも記事にさせて頂いた、プジョーの206RCにお乗りのお客様から、
保険会社を通してバッテリー上がりの連絡を頂き、
ご実家のある和田山まで行かせて頂いたのですが、
現車を確認すると、

「キュンキュンキュンキュン・・・・・・・・・・」

あれっ!セルめっちゃ回る・・・・!!笑

しかしエンジンはまったくかかる気配がありません。
この症状は少なくともバッテリーが原因ではなく、
どうも雰囲気的に燃料系統が怪しそうです・・・
バッテリーあがり用の準備しかしていなかった僕は一度引き返すことになりました笑

ちなみにバッテリーあがりになると、セルモーターはまわりません。
セルモーターというのはエンジンをかける手伝いをする部品で、
バイクはキックで、草刈り機は紐を引っ張ってエンジンをかけることができますよね。
車のような大きいエンジンではそういった人力では無理なので、
セルモーターが頑張ってお手伝いしてくれないと、エンジンは動き出すことができないのです。

普段キーを回す(最近はボタンが多いですが)と、チュンチュンという音が何秒かして、エンジンがかかりますよね?
この音がセルの回る音で、この音がしないのはセルモーター自体の不良か、バッテリーの電圧が低いためです。
車で一番電気を使うのはこの時なんですよ~
もしエンジンがかからなくなったときは、まずこの音がするかどうかを教えて下さいね。

というわけで現地で修理は無理だと判断し、積載車でもう一度伺って、
そのまま預からせていただくことになりました。

2回も遠いところまですみません・・・と恐縮されておられましたが、
ぼくも気持ちいいドライブになりましたし、
保険会社からは2回分の出張料金がもらえるので全然気にされなくておっけーです!!笑

工場まで持って帰ってきて、原因をさがしていきます。
前にもちらっと書きましたが、エンジンがかからない原因は、
よっぽどのことがないかぎり電気か燃料かの二択です。
今回は燃料が怪しそうなので、そこからみていくことにしました。
まずポンプに電気がきているかどうか。

この車の燃料ポンプはリヤシート下のサービスホールを開けると、
燃料タンク上についているのを確認できます。

カプラにテスターをつなげて確認すると、ちゃんと12Vきていました。
ここでイモビライザーという可能性は消えます。
イモビライザー(盗難防止)が作動すると、燃料をカットしてしまうので、ポンプに電気は行きません。
スペアキーを使ったり、イモビが誤作動してしまうとこういった症状になることもあります。
同時にポンプのヒューズやリレーといった可能性も消えました。

次にポンプについているホースを外してセルを回してみます。

・・・・・・・・・・・・燃料がでてこない。

この時点でほぼポンプが原因だと判明したので、取り外して直接12Vかけてみることにしました。

取り外しは黒いプラスチックのリングで止まっているだけなので、
このリングを回して外すだけなんですが、


くっそ固い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

このリング、嘘でしょ?っていうくらい固いww
ドライバーを使って、テコの原理で回してみたり
ハンマーでしばいてみたりするのですが、びくともしません。

工場を捜索していいものを見つけました!
オイルエレメントを外すようの工具で回してみます。

工具(金属) VS リング(プラスチック)

ファイッ!!

WIN:リング(プラスチック)

いやそんなことある・・・・?笑

プラスチックが金属を制するという歴史的瞬間を目撃したと同時に、
この工具の柄のように僕の心も折れてしまいました(うまい)

捨てるのももったいないので、折れた柄の方はとりあえず応急で溶接をしましたが、
ぼくの折れたハートは溶接できないので、
回復に少し時間を要するため、続きはまた次回です(笑)

ではまた!

-仕事

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