事の発端はHPの問い合わせフォームから送ってくださった1通のメールでした。
その内容は、「プジョーにパドルシフトを取り付けてほしい」というものです。
もともとパドルシフトのついていない車なんですが、そのパドルシフト本体を海外から?取り寄せられて、更にそれを動作させるための基盤をお知り合いの方に制作していただいたそうで、取り付けの説明書まで用意してもらっていました。
その説明書によると、配線はすごく簡単そうに書いてあったのもあるし、オーナーさんは4月から福知山に引っ越して来られたそうで、このブログを見て連絡してくださったそうなんです。
ここ最近の僕はブログ見てますとかブログおもしろいですねって言われるのが、それパーマあててるの?って言われるくらいめちゃくちゃ嬉しかったりするのでこれはお断りするわけにはいかんぜよと、二つ返事でやります!と返事をしたんですが、その結果が、まさかこんなにも苦戦するとは・・・・・・笑
用意して下さった部品たち
手作りの基盤ハンダ付けもすごく丁寧にされています。
パドルシフトはこのハンドルの後ろにつけます
シフトノブはこんな感じ。
普通はDレンジからMモードに入れると、マニュアルでシフトコントロールが可能になります。
今回は
「Dレンジに入れたままでも、パドルを押すと自動的にMモードになり、パドルでUP,DOWNが操作可能になる。そしてパドルを操作後、一定時間が経つと自動的にDモードに戻る」
という動作を目標にしました。
説明書によりますと、必要なのは
①車側からDレンジで12V入る配線
②Mモードに入れた時に反応するスイッチ(配線)
③MモードのUP、DOWN信号線
④アース
たったこれだけ。
あとはその基盤からパドルスイッチに配線すれば動くようで、
早速作業にかかることにしました。
たったこれだけとはいってもプジョーの配線図や修理書なんてないので、怪しい線を一本ずつ調べていくしかありません。
とりあえずシフトノブ周辺が怪しい!と思って、まずはセンターコンソールを取り外すことにしました。
トルクスのネジで止まっているだけなんですが、大物なので結構大変です。
外し方も手探りなのでだいぶ緊張したw
外したところ。
配線がたくさんありますが、地道に確認していくと、写真左下のカプラがMモード関係のようでした。
あとで気づいたんですが、頂いた資料に、この部分の写真が普通に載ってましたw
結果見つけれたので良かったですが、作業前にちゃんと見ないとだめですね!
配線は6本出ていますが、シフトを動かした時に反応するのは3本だけ。
内1本はPレンジとそれ以外で電圧がかわるもの、残りの2本がUPとDOWNで電圧が変わったので、これがスイッチのようです。
ここから写真を撮り忘れたので文字だけですが、想像力でカバーしてくださいw
残りはMレンジのスイッチとDレンジからの電源線。
どちらも室内からは全く見つからないので、ミッション上のコンピュータに入っている線を調べることにしました。
隠れていてよく見えなかったですが、このコンピュータにインヒビタスイッチも一緒になってるのかな??
リフトアップしてまた配線をひとつづつ調べると、一本だけDレンジで12V出てくる線が見つかりました!
分岐タップで取り出して、エンジンに干渉しないように配線を室内に引き込みます。
ちなみに順調そうに書いてますが、ここまでで丸2日くらいかかってます笑
これで残すはあと1本なんですがその1本がどうしてもみつからない(。´・(ェ)・)
オーナーさんを通して基盤製作者の方に連絡してもらい、現状を説明すると、とりあえずMレンジスイッチをつながなくても動作はするかもしれないとのことだったので、
仮に配線をつないで動くか確認してみることにしました。
配線を説明書通りにつなぎ、キーをONにしてみると・・・
※イメージ(実際は英語で書いてた)
めっちゃエラー出てるーー!!
基盤もLEDが点灯しないので、電源が入っていないようです!!
どのレンジに入れても結果は同じ。
これはおかしい!!と色々調べると、なんということでしょう!
僕ががんばってエンジンルームから引っ張ってきたDレンジの12Vは、ただの信号線だったらしく、基盤を動かせる程の電力がなかったのです!!
リレーをかませばこの信号線も活用できるかもですが、ACCの12Vでも、動くは動くそうなので、今回はDレンジからの配線を諦めて、シガライターから12Vの電源をもらうことにしました。
そしてもう一度キーをオンにしてみると・・・
やっぱりエラー出てるーー!!
エラーにはなるものの、パドルを押してみると基盤にLEDがつきました!
電源はこれで大丈夫みたいです。
まだまだ続くので一回休憩w