いやはや、世の中には賢い人がおるもんですね。
あれ、なんか前回も聞いたような…デジャヴかな?
さて今回もまた修理記事。もう書かないって言ったな?あれは嘘だ。
お預かりしたのはいつも見させていただいているレンジローバー。
つい最近水漏れ修理でラジエーターとウォーターポンプを交換したんですけれども、やっぱりまだ冷却水が減るとのことで、再度見させていただくと、今度は室内にLLCが漏れてきてるようでした。
ハンドル下のカバーを外して潜り込んでみると、なんということでしょう。
ヒーターコア付近から漏れているじゃあないですか。
このヒーターコアを仮に交換するとしたら、、、
このレベル。おそろし…(これもデジャヴ?)
いやそんなはずはない。ヒータコアから漏れるはずがないと言い聞かせて、一度キレイに拭き取ってエンジンをかけて見たらば、どうやらヒーターコアとエンジンからきてるパイプの継ぎ目から漏れているみたい。
これはワンチャンあんじゃね…??(チャラ男)
わずかな期待を胸に調べてみると、なんとこの継ぎ目、Oリングが入ってるんだけど、まあまあ漏れるらしいのです。
そしてうまいことやれば、ちょっとバラすだけでイケる的に書いてあるのです。
お客さんに説明して了解を得たので、「オッスオラ悟空!いっちょやってみっか!!」てなノリで作業開始することにした次第。
横のカバーを外したところ。ここまではまあ余裕。肝心のパイプまではまだまだ遠い。
真ん中に英語と謎のマークが書いてあるダクトがあるじゃないですか。こいつがねえ、スーパー邪魔なんですよ。
最後まで取れないんですけど、動かさないことには始まらないので、取り付けのビスを3本外します。
外しますって言っても下の2本しか取れないので、上にある一本を外すためだけに穴を開けます。
もう前回のマーチで車を切ったり穴開けたりするのは慣れました(ウソ。ビビりやからめっちゃ調べた)
そんなわけでおもむろに穴を開けました。そして見えた黄金のビス。隠れてんじゃねえよばか。
んでビス外したらすごい動くんかと思ったら全然動かないでやんの。笑える。
ついでにホールソーで大きい穴も二つ開けました。この穴がとっても肝心なのです。壊してるわけじゃあないのです。
なおカバーをつけたら隠れるので、問題は全くないです。ええ。
なんで二つもでかい穴開けたの?って言いますと、このボルトを取りたいがためだけ。
このボルトがパイプとヒータコアをつなげています。
この超奥にあるクソボルトさえ取れたら勝ち。外していきましょう。
最初に動かせるようにしたダクトをギリギリまで外に避けたあと、さっき開けた二つの穴から長いドライバーを突っ込んで回します。突っ込んで回すて…言い方な…
一度も外されていないからか、おしっこちびるくらい固かったです。
頭がナメたらネジザウルスも尻尾巻いて逃げ出すレベルで全てが終わってしまうという絶体絶命な状況でしたが、ちょっと緩めては回す、ちょっと緩めては回すの繰り返しでようやく外れてくれました。
LLCの洪水にならないようにビニールで受けます。受けっていうとあれですね、腐女子的な感じですよね。違いますか。そうですか。
そしてようやくご対面したOリングちゃん。行きと戻りのパイプがあるので二つとも変えます。
交換部品。古いほうはだいぶ硬化してました。
あとは元どおり組み付けて出来上がり。
これだけOリングやと確信してて、いざエンジンかけたらダダ漏れで結果ヒータコア交換になったらどうしようかしら…
なんて不安もあったんですが、水漏れはピッタリ止まってくれました。
英語のサイトを翻訳しながらの作業でしたが、なんとかなるもんですね。
http://www.rangerovers.net/repairdetails/heateroring.html
このやり方を考えたやつマジ天才かよって感じ。リスペだわ。
これでもう水漏れとはおさらばしたいですね!ではまた!!