今日は四月三日でシミ対策の日ですよね。えっご存知ないですか!今日はシミ対策の日なんですよ。
ぼくも顔中シミだらけで、こうなったらもうぼくの存在自体が世界のシミみたいなところがありますね、こんにちは。
本当に車のこととか一切書かないので、なんの販促にもなってないブログなんですけど、本年度もよろしくお願いします。
ということで今日はそんな、ついさっき終わった修理の話。たまには車屋さんっぽくしないとね。
ポルシェのボクスターがエンジン不調で入庫しまして、こういうややこしそうな修理は基本的にぼくがするんですけど、ひとまず診断することにしました。
すごいスポーツカー。左ハンドルだし、車庫入れなんてしようもんなら2秒で擦りそうですよね。気をつけて乗らないと。
それで早速コンピューターで診断すると、すごいたくさんの故障コードの中にMAFセンサ、いわゆるエアフロメータ(吸入空気の量を測ってるやつ)の故障が出てて、これはもう外車ではダントツで壊れやすい定番の部品なのです。
はいこれは勝ち確。犯人は間違いなくこれ〜!っつって値段調べたら純正定価8万円超え。高えわ。バカじゃないの。しかも国内在庫なし。
現物を外して純正品番で検索したら、値段が10分の1くらいの社外品をみつけたのでそっちを手配しました。
ちなみにこの車はエンジンルームを見るのにも、幌のルーフを半分くらいだけ開けて、さらにカバーを3つくらい外さなくっちゃいけないので大変なのです。余談でした。
これが8万のエアフロメータ。おいおいポルシェさん、これで8万は流石にちょっとやりすぎでは…
社外品が届いたのでつけてみて、ついでなので怪しそうなスロットルボディも一度掃除しておくことにしました。
これです。クソみたいな写真だけど。
ワコーズの専用クリーナーでカーボンだらけだったスロットルをピッカピカのツッルツルにして組み付けて、故障コードも消してエンジンを空ぶかししてみたら、もうすごい吹き上がり。最高。ブォンブォーン!!
よーし!修理終わり!天才じゃん!!ってカバーを全部戻して、もう一回だけ試運転しとこって乗ったらすごい調子悪いの。嘘でしょ…
もう一回コンピュータを繋いでみたら、1つだけP1502っていうコードが残ってて、これが何回消しても出るので、どうやらこのコードはキーOFFからONにした時に毎回つくみたい。
これが日本にはなんの情報もなくて、もうお手上げ状態なのです。
でもなんとかしないとって思って海外のポルシェ専門SNSみたいなやつに会員登録して(しないと書き込みが見れないので)、おんなじ症状がないか調べてみたら、これがすごいHITするんですよ。
相談で書き込んでるのはみんなぼくと同じ手順で修理した上で、同じ症状になってるから、人類皆兄弟っていうのはこういうことだなあって思いましたね。ええ。
で、それの回答をみてたら、どれもコンピュータ交換しろだの、スロットル交換しろだのって値段の高い修理ばっかり気安く勧めてくるんですけど、とあるニックってやつが
「HeyBoy、それはキーオンとオフを100回くらいメチャンコ早く繰り返したら治るぜ」なんてアドバイスしてて、
((いやお前ジャーマニージョークもほどほどにしろよニック。そんな大技林に載ってるスーパーファミコンの裏技みたいなんで治るわけなかろうに…))
なんて思いながらも、一応試してみようと思って。
んで早速やってみたら、20回くらいON/OFFを繰り返した時に、さっき外したスロットルの辺からガシャ!って音がして、(えっもしかして…)ってなりながら故障コードを消して、
どうか、どうかよろしくお願いしまーす!!ってエンジンをかけてみたら、
治った〜〜〜〜!!!!
ニック〜〜〜〜〜!!!!!!!
いやもう完全にニックのお手柄でしたね。そんな直し方ある?って感じですけど、無事に元気一杯のボクスターちゃんになってくれてよかったです…
ニックの話によると、スロットルの開度とアクセルペダルの位置が、汚れだったりセンサの誤作動とか、そういう何かの拍子にずれて、それをコンピューターがおかしい!異常!!異常!!っつってセーフモードみたいなのに入れてしまうらしい。
なので一旦これをリセットしてやると治るんですって。
エアフロもスロットルの汚れも原因の1つではあるみたいなので、なんの意味もない作業ではなくてよかったです。
もし同じ症状でお困りの車屋さんがいたらぜひ真似してみてください。そしてニックに深い愛を。
外車はつくりもそうだし、修理書や情報が少ないのもあって、実際に部品を変えてみないと治ったかどうかわからない修理が多いのです。
藤原モータースでは出来るだけ安く直せるようにしていますが、どうかその辺をご理解いただければと思います…
なんて真面目ぶってみました。今日はゆっくり眠れそうです。
おわり!!