こんにちは(=゚ω゚)ノ
今日は、AT・CVTフルードの交換についてお話しようと思います。
というのも、昨日はお世話になっている部品屋さんの主催で、このAT・CVTフルードについての講習会があったからです。
そこで勉強してきたこともふまえて書いていきますので、少し長くなりますがよかったらお付き合いください!
そもそもATフルードとは、オートマチックトランスミッションの中に充填されているオイルのことで、
エンジンオイルのミッションバージョンと思ってください。
CVTフルードも同じです。
CVTというのはオートマチックトランスミッションの中の一種で、
最近発売された車は90%位がCVTを搭載しています。
このATとCVTは何が違うのかというと、
ATが従来の方式で、ギヤ(金属の歯車)を組み合わせて駆動するのに対し、
CVTはギヤではなく、金属のベルトで駆動することによって、無断階の変速を可能にしたものです。
例えるならスクーターのような感じですね。
なのでCVT車は変速時のショックがないため乗り心地がよく、
その際のエネルギーのロスもないため、燃費もよくなります。
簡単な見分け方としては、シフトレンジのDの下が
数字の場合→AT
アルファベットの場合→CVT
例外もあるかとは思いますが、だいたいこんな感じですw
前置きはここまでとして、
今回一番言いたいことは、AT・CVTフルードを交換しませんか?ということです。
でもエンジンオイルと違って、ミッションのオイルなんてあまり聞いたこともないし、いまいち必要性を感じないですよね?
正直なところ、ミッションのオイルはエンジンオイルほど汚れるわけではないですし、
交換しても大きな変化を感じられるかといえば微妙なところなのです。
しかし所詮はオイルですので、走行時に100℃近い高温になることによって
スラッジといわれる汚れが発生し、それがフィルターにつまったり、
最悪の場合はミッション内の大事なフルードの通路を汚れがふさいでしまって、破損することもあります。
CVTの場合はスラッジに加えて、金属のベルトで駆動しているので、フルードが劣化するとそのベルトが滑ってしまい、
乗り心地、走行性能の低下、燃費悪化につながります。
そういった事態を避けるため、私たち整備士は
20000km
ごとの交換をおすすめしています。
もちろん同じ2万キロでも
普段の運転の仕方や車種によってオイルの劣化具合は変わりますので
とりあえずは一度点検をしていただくことをおすすめします!
実はAT・CVTフルードは、車の説明書などには10万キロごとに交換してください。と
書かれている事が多いです。
じゃあ2万キロで交換なんてしなくてもいいじゃん!
儲けようと思ってウソついてんじゃねーバカやろー!となりますよね!わかります!
これには理由があって、新車の場合はどのメーカーでも10万キロまではミッション自体に保証がついているので、
万が一それまでに壊れたら保証で修理するから、それまでフルードは変えなくていいよ!ということだからなのです。
しかしここには落とし穴もありまして、
この保証、殆どの場合で10万キロもしくは5年間(どちらか早い方)となっているんです。
5年というと長く思えますが、実際車検を二回通したら終わりです。
それまでにお車を乗り換えるならいいのですが、最近は1台の車を長く乗られる方が増えてきましたので、
保証だけを頼りにするのは少し危険かなあと思います。
いくらメーカーが大丈夫とはいっても、
普通に自動車に乗っていて、汚れない、劣化しないオイル(フルード)はありません。
是非一度点検にいらしてください。
フルードはお車の種類にもよって使うものが変わるのですが、1リットル1500円~、工賃が3000円~となっています。
軽で4~5、ミニバンクラスでおおよそ8リットルの交換となります。
最後に一点だけ!
過去に一度も交換しないまま、5万キロ~10万キロ以上を走った車は、交換することで不具合が出る場合があります。
これはずっと溜まっていた汚れが一気にオイルの通路を通るため、そこで詰まってしまうことがあるからです。
なのでそういったお車では交換をお断りする場合があります。予めご了承ください。
長々とすみません!
オイル交換の大切さがすこしは伝わったでしょうか?
このオイル交換は必ずしも当社でしていただく必要はありません。
(もちろんお世話させていただければありがたいですが…笑)
お車をいつまでも大事に乗っていただくため、このことを頭のすみっこに置いてもらって、なにかのついででいいので、その時に応じたメンテナンスをしていただければとおもいます。
本日は以上です!
お付き合いありがとうございました!!!